調剤料金の基礎知識

調剤薬局でもらう領収書・明細書の見方

薬局で支払う医療費。何にいくらかかっているのかを考えることもなく支払っていませんか?
明細書を確認して、医療費の仕組みを知ってみましょう。

「円」ではなく「点」

薬局でかかるお金は金額ではなく「点数」で計算されています。1点は10円です。
負担割合は社会保険や国民健康保険に入っている人なら3割、年齢や所得に応じて2割や1割になります。

薬局でかかるお金は、以下の4つです。

  • 調剤技術料
  • 薬学管理料
  • 薬剤料
  • 特定保健医療材料費

これらが「調剤報酬点数」として合計され、料金が算出されます。

各種料金の詳細

調剤技術料

薬剤師の専門的な知識に対する料金です。
「調剤基本料」「調剤料」の2つで構成されています。

調剤基本料

薬局を利用するための基本料金です。その薬局が受け付けている処方せんの枚数や、備えている設備、取り扱っているジェネリック医薬品の数などによって値段が決められており、薬局によって料金が異なります。

調剤料

薬をそろえることに対する値段であり、内服薬、頓服薬、外用薬などの薬の種類によって料金が異なります。

薬学管理料

患者さんの記録をつけたり、薬の説明をしたりするときの料金です。
通常は「薬剤服用歴管理指導料」がかかります。

薬剤料

薬の値段です。
薬の値段は国が決めており、薬局によって変わることはありません。

特定保健医療材料費

自宅で自分で注射をしたり点滴をしたりするときの針など、医療器具の料金です。